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「だまされた!」と思ったら
嘘と真実の見極め

手品
学校では教えてくれない
人間社会を生き抜くための人生の基礎知識

四つ目は「嘘と真実の見極め」です。

「あんなに信じていたのに騙された!」
過去にこんな経験のある方は結構いらっしゃると思います。
騙された経験があるのはあなただけではありません。
世の中の多くの人が人生の中で何度も騙されており実は今まさに騙されている事に気がついていないだけのことなのかもしれないのです。
考える人
憂鬱
宗教の信仰において 教祖の教えを100%信じることが求められる場面があります。
キリスト教では「洗礼」 仏教では「帰依」として知られ それぞれの信仰儀式は心からの信頼の表現です。
しかしその際 教えが真実か否かを確認する行為は省略されることが多いでしょう。

情報化社会と信仰の類似性
情報化社会では 宗教信仰と似た現象が評論家 コメンテイター YouTuberに対しても見られることがあります。
一旦「なるほど」と思うと それ以降その人物の意見を盲目的に信じてしまうのです。
これは まるで「帰依」しているかのような状態を形成しています。
宗教と評論家やYouTuberはまったく別物ですが 人間が「権威ある存在を信じたい」という心理構造には共通点があります。
私たちが情報を受け取る際には その真偽を見極める努力が必要です。
宗教や情報化社会の「帰依」のような姿勢ではなく 多角的に考え 批判的思考を持つことが大切なのです。
洗礼儀式
仏教僧
あなたが信じてしまった相手が詐欺師やペテン師の類だった場合は最悪です。
彼らの目的は あなたをだまして自分の利益を得ることです。
その「企み」は巧妙で 最初からあなたを信じ込ませようとしているのです。

詐欺師の手口

幼少期に祖父から教わった言葉があります。

「一流のペテン師は9つ本当のことを言って信頼を築き 1つだけ嘘をつく。」

これは詐欺師の巧妙さを端的に表しています。

詐欺師は一見して悪そうには見えません。

むしろ善人のように見えることが多い。

これは 人が「良さそうに見える人」に対して警戒心を弱めてしまう心理を利用しているのです。 もちろん 善良に見える人の大半は本当に善良です。

しかし その安心感が防御力を弱めることがあるのです。

Vlog
テレビホスト
好きな評論家やコメンテイター YouTuberの発言であればなおさら 内容が真実であるかを慎重に検証し 自己責任で「信じる」か「信じない」の判断をする必要があります。

確証バイアスの影響を認識する
なぜ自分が好きになった評論家や コメンテイターや You Tuberの発言を信じてしまうのか?
それは人間が「確証バイアス」という厄介な性質を持っているからなのです。
これを理解し 常に多角的に物事を考えることが重要です。

リンク先→「確証バイアス」Google検索
グラフ
脳波検査
確証バイアスとは
自分の思い込みや願望を強化する情報にばかり注目し 反対意見となる情報は軽視してしまう傾向を指します。
認知心理学や社会心理学で取り上げられるバイアスのひとつで ビジネスや政治 経済 SNS 医療 日々の実生活などさまざまな場面で発生します。

[事例]
ニュースの選択:自分の信念と一致するニュースソースや記事を好んで読み それに反する視点を避ける。
人間関係:自分に賛同する友人や同僚の意見を重視し 異なる意見を持つ人々の意見を無視する。
問題解決:ある問題に対する特定の解決策を信じ その解決策を支持する情報だけを探し、他の可能性を排除する。

情報源の変化と世の中の混乱
確証バイアスとSNSの普及が重なり 世論が急にひっくり返る現象が頻繁におこるようになってきました。
  • 弾劾されてやめさせられたり交替させられたりした政治家が選挙で再当選してしまう。
  • 地球温暖化は自然な現象であり人間の活動とは無関係であるという主張が広まってしまう。
  • 煙草を吸っても寿命が縮まることはないということが拡散されてしまう。
(事の真偽は別として)昔ではなかなか起こらなかった常識をひっくり返すような出来事が いとも簡単に起こるようになりました。
こうした現象は SNSのアルゴリズムが「自分の好む情報ばかりを表示する」仕組みと 「確証バイアス」が組み合わさった結果とも言えます。
(ひょっとしたら 今まではTVや新聞などのマスメディアが「確証バイアス」がかかる対象であったものが SNSに対象が変化したに過ぎないのかもしれませんが。)
いずれにしても これまで絶対的情報ソースの地位にあったマスコミの報道内容が 必ずしも絶対的優位性を持たなくなってしまったため 何が本当で何が嘘なのかよくわからない世の中になってきています。
かわいい女の子
バーチャルリアリティデバイス
「確証バイアス」はなぜ起こるのでしょう?
その理由は
心理的安定:自分の信念や価値観が揺るがないようにするため。
効率性:情報の処理を簡素化し迅速な意思決定を行うため。
です。
いわば「確証バイアス」は自分を効率的に守るための人間の本能的な行動なのです。
Woman Doing Handstand_edited.jpg
夜間勤務
元々は自分を効率的に守るための人間の本能であった「確証バイアス」ですが 人間社会における情報量の爆増と複雑化に伴って反って厄介なものになってきていまいました。

情報化社会での確証バイアスの進化とリスク
時代が進んでいくに連れてコミュニケーション手段が発達していくことで 自分が信じている人の言うことを簡単に「確証」にしてしまう行為がますます危険になってきています。
簡単に人は騙されて搾取されたり被害にあったり不利益を被るリスクがどんどん高まってきているのです。
我々は人生をうまく生きていくためには 騙されて搾取されたり被害にあったり不利益を被ることは避けなければなりません。
人間の本能である「確証バイアス」を克服しなければならないのです。
ピサの塔
チャート
確証バイアスを克服するための方法
ではどうすれば人間の本能である確証バイアス」を克服できるのでしょうか?
マイクロソフトが提供する AI Copilotは 次のような回答を返してきました。

 

確証バイアスを克服するための具体的な方法を以下に挙げますね:

  1. 自分のバイアスを認識する:自分がどのような信念を持っているか、その背景にはどんなバイアスがあるのかを意識しましょう。自己認識がバイアスを減少させる第一歩です。

  2. 反対意見を探す:自分の信念に反する情報や意見を意識的に探し、その情報を公平に評価するよう努めます。例えば、ニュースを読む際に異なる視点を提供する複数のメディアを参照することが有効です。

  3. ファクトチェック:疑わしい情報に対しては、信頼できるファクトチェックサイトを利用して、その真偽を確認する習慣をつけましょう。

  4. 根拠を重視する:情報の出典や根拠を常に確認し、その信頼性を評価します。情報が感情に訴えるものか、事実に基づいたものかを見極めることが大切です。

  5. 第三者の意見を聞く:信頼できる第三者、特にその分野の専門家の意見を参考にすることで、バイアスを減少させることができます。

  6. 自己反省:自分がどのように情報を処理し、解釈しているかを振り返り、必要であれば修正する習慣を持つことも有効です。

これらの方法を実践することで、確証バイアスを減少させ、より客観的でバランスの取れた判断ができるようになります。

新たな課題

今のところ真実と思わしき回答になっているように見受けられますが インターネット上の情報にフェイク記事の比率が多くなって来た場合を想定すると AIの回答も嘘か本当か見極めることが難しい時代がやがてやってくるのかもしれません。

コンピュータのスケッチ
未来ロ��ボット
今晩の夕食の献立のレシピだとか 週末に遊びに行く行楽地の情報だとかなら多少誤りがあったとしても 後々それほど問題になることはありません(家族内での多少のいざこざはあったとしても)。

影響が大きい専門的・高度な情報
しかし
  • CO2を削減しないと地球の気温が上昇し続ける
  • 巨大地震に備えが必要だ
  • 源が底をついて年金が支払われなくなってしまうかもしれない
  • 物価上昇はそのうち収まるとか収まらない
  • 資産運用としての株式投資はやっておかないと後々公開する
といったその情報の研究者や専門家でも事の真偽を断定することが難しい 専門的で複雑で高度な情報が 現在の家庭では会話に上るようになっています。

確証バイアスの排除と情報の選択
このような専門的な問題は完全に理解することが難しいため すべてを判断しようとするよりも
「間違えた場合の損失が大きい選択肢を優先して検討する」
というリスクベースの考え方が有効です。

完全に理解することが難しいのに どちらか選択するしかないのですから「確証バイアス」を排除してどちらかに賭けるためには どちらがもっともらしいかについて 一つの情報ソースに偏ることなく判断材料をたくさん用意しておいた方が良いですし その判断材料の真偽を吟味する必要があるでしょう。(その際には前述のAIの回答が役に立つことでしょう。)
しかしあなたには無尽蔵に時間が与えられているわけではありません。
(スローライフをエンジョイされている方々を除いて)​ただでさえ時間に追われている毎日を過ごされていることでしょう。​
現代人に 一つ一つのことにどちらがもっともらしいかについて 事前に判断材料をたくさん用意したりその判断材料の真偽を吟味している暇など与えられていません。
調味料
書類の山
時間的制約と判断の優先順位
ということは あなたがやるべきことはたった一つ
  • この話題が嘘だった場合に自分にとって大きな損害になるのかどうかを吟味すること。
​なのです。
 
 
​もし仮にこの話題が嘘だったとしても大して自分に損害がないのであれば 嘘にしろ真実にしろ放っておいても良いことなのです。
後になってそのことが嘘だったことが分かれば 嘘を言っていた人に対するあなたの評価が下がるというだけのことにすぎません。
​逆にもしこの話題が嘘だった場合に自分に大きな損害が生じるならば どちらがもっともらしいかについて事前に判断材料をたくさん用意したり その判断材料の真偽を吟味する時間を惜しむことがないようにしてください。
あなたが信じた反対の意見が真実であった場合にとても後悔して落ち込む(しばらく立ち直れないかもしれません)ことになってしまうからです。
場合によっては この先の人生を棒に振ることになるかもしれません。
​例えば
  • CO2を削減しないと地球の気温が上昇し続ける
という話題はどうでしょう?
もしこれが嘘だということを信じた場合と本当だということを信じた場合 後になってあなたが信じたほうが間違っていたことが分かったとき どちらを信じた場合に後悔して落ち込むことになってしまうでしょうか?
砂漠の自然
マン・シャウト
​もう一つ重要なことがあります。
詐欺師やペテン師のもう一つの手口は聴衆の不安を煽る事です。
 
不安を煽る手口とその対処法
人間は不安を感じると 冷静な判断よりも「とにかくこの不安から逃れたい」という気持ちが優先されてしまいます。
この心理状態に陥ると 普段なら疑うような話でも つい信じてしまうのです。

不安を煽る手口にはいくつか典型的なパターンがあります。
①未来の危機を強調する 
「このままでは大変なことになる」「あなたの資産が危ない」「家族が危険にさらされる」など 具体的な根拠を示さずに恐怖だけを先に提示してきます。 
人は未来の不確実性に弱いため こうした言葉を聞くと つい相手の言う“解決策”にすがりたくなってしまうのです。
②時間的な焦りを与える 
「今すぐ決断しないと手遅れになる」「今日中に申し込まないと損をする」など 冷静に考える時間を奪うことで 判断力を鈍らせようとします。 
焦りは不安と結びつき 正常な思考を妨げます。
③専門用語や難しい話を混ぜて 理解できない不安を作る 
専門的な言葉を並べられると 相手が“詳しそう”に見えてしまい 「自分には分からないけれど この人の言うことを信じるしかない」と思い込んでしまいます。 
理解できないことは それだけで不安を生みます。


では こうした不安を煽る手口にどう対処すればよいのでしょうか。
最も大切なのは 「不安を感じた瞬間に いったん立ち止まる」ことです。 
不安を感じた状態では どんな人でも判断が鈍ります。 
そのため まずは深呼吸をして 感情を落ち着かせることが必要です。
次に 「相手が提示している不安の根拠を確認する」ことです。 
具体的なデータや第三者の検証があるのか その情報が本当に信頼できるものなのかを冷静に見極めます。 根拠が曖昧なまま恐怖だけを強調している場合は 疑ってかかるべきです。
さらに 「不安を煽る情報ほど 別の情報源を必ず確認する」ことが重要です。 
一つの情報だけで判断すると 確証バイアスが働きやすくなります。 
複数の視点を持つことで 不安に流されにくくなります。
そして最後に 「その不安が自分にとって本当に重大なものかどうかを見極める」ことです。 
もし重大な影響がある可能性があるなら 時間をかけて調べる価値があります。 逆
に 影響が小さいなら 不安に振り回される必要はありません。
不安を煽る手口は 昔から詐欺師が使ってきた常套手段です。 
しかし現代ではSNSや動画配信によって その影響力が何倍にも増しています。 
だからこそ 不安を感じたときほど冷静に 慎重に 情報を吟味する姿勢が求められるのです。

駐車場の女性
屋外でのロッククライミング

学校では教えてくれない 人間社会を生き抜くための基礎知識 4つ目の「嘘と真実の見極め」についてお話ししてきました。

 

確証バイアスに振り回されず 不安を煽る情報をそのまま受け取らずに 物事の真偽を自分の責任で判断できるようになることは 混乱の多い社会を生き抜くための大きな力になります。

情報を正しく見極められるようになると これまで不安や迷いを感じていた理由が自然と見えてきて 心の負担が軽くなっていきます。

そして判断力が磨かれるほど 日々の情報に振り回されることが減り より落ち着いて 自分らしく生きられるようになります。

真実を見抜く力は「疑い深さ」ではなく「自分を守るための知恵」です。

その力を身につけ より安心して 今よりもっと楽に 充実した人生を歩んでいけることを願っています。

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