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学校では教えてくれない
人間社会を生き抜くための人生の基礎知識
嘘と真実の見極め 2024/11/26追加
人が言うことを聞いてくれない時
人を動かす
学校では教えてくれない
人間社会を生き抜くための人生の基礎知識
八つ目は「人を動かす」です。
あなたが成長して大人になり一人で生きていけるようになると教えてもらう側から教える側に立場が変わります。一番早くやってくるのは弟や妹ができてお兄ちゃんやお姉ちゃんになったたときでしょうか?
次は幼稚園や学校で後輩ができたとき。
クラブ活動に入っていると先輩と呼ばれて後輩に指導をするようになります。
自分が子供で未熟な時から他人の面倒を見なければならない訳ですね。
大人になってからですと会社でも同じように後輩が入ってくれば先輩になります。
自営業の方であれば雇用主として従業員を指導しなければなりません。
結婚をして子供が生まれて親になれば当然面倒を見ることになります。
そして会社で管理職になれば部下を指導する立場になります。
あなたが成長すればするほど他人の面倒を見る場面がどんどん増えていくことになるのです。
他人の面倒を見なければならない立場に立った人の共通の悩みは
「なかなか私の言うこと(指導)を聞いてくれない。」
ではないでしょうか。
信頼関係が結べていない場合は別として、実は赤の他人同士よりも肉親同士のほうがこれがより強く出る傾向があるようです。
たいていの場合子供は親がやってはダメということをやりたがりますし、
親がこうしなさいということはやろうとしないものです。
血のつながった肉親同士でもなかなか言うこと(指導)を聞かないのに
ましてや相手が信頼関係を結べていない他人だとすれば冷静に考えれば、
「なかなか私の言うこと(指導)を聞いてくれない。」
というのは実は至極当たり前なことなのです。
他人の場合はあなたに気を使って言うことを聞いているふりをしているだけなのかもしれません。
普通に話をしても素直には聞かないわけですから、
なにか特別な方法をマスターしなければ人の心はなかなか動きません。
ではどうすれば人の心を動かすことができるのかについて考えていきましょう。
これに関しては逆の立場になって考えてみるところから始めましょう。
あなたが後輩や部下の立場の時に先輩や上司から指導を受けた際や
子供のころ親に言われて思わず反発をした経験はありませんか?
先輩や上司や親からどんなことを言われたのかを思い出してみてください・・・。
あなたが思わずやる気を無くしてしまうようなことを言われたりはしませんでしたか?
●お前こんなレベルの低い内容を明日課長に見せられるわけがないだろ。
●結論に具体性がなさすぎるよ。これまで何仕事してきたんだ?何一つ物になってないな。
●部長が欲しい結論になってないじゃないか。こんな足を引っ張る部下たちじゃ俺の未来は真っ暗だな。
●走っちゃだめって何度言ったらわかるの!本当に聞き分けがない子ね!
口調は多少誇張されているかもしれませんが、
これに似たことを言われたことがある方のほうが多数派なのではないかと思います。
思わず反発をしたくなるやる気を無くしてしまうような言葉ばかりですね。
言われてない方がいらっしゃるならあなたはとても良い上司に恵まれたと思ってよいでしょう。
上の4つの文章に共通していることがあるのですがお判りでしょうか?
一つ目は相手を非難していることですよね。
少し誇張して書いてしまったので非難している部分を無くして言い換えてみます。
●内容が足りないよ。これじゃあ明日課長に見せられないないなぁ。
●結論に具体性がないね。過去の経験が役になってないね。
●部長が欲しい結論になってないよ。明日部長から怒られるだろうな。
●走っちゃだめよ。自動車ににひかれて死んじゃうのよ。
どうでしょう。多少表現がきつい部分はなくなりましたが、やる気を無くしてしまうような言葉であるという意味ではあまり変わらなくないですか?
相手を非難していることだけがやる気を無くしてしまう原因ではないようですね。
では何がもう一つのやる気を無くしてしまう原因なのでしょうか?
-
内容が足りない
-
見せられない
-
結論に具体性がない
-
役になってない
-
欲しい結論になってない
-
部長から怒られる
-
走ってはいけない
-
ひかれて死んでしまう
これらの言葉に共通しているのは何でしょうか?
不足していることやマイナスのことや否定や過去のことについて述べているいわゆるネガティブな表現という点ですね。
では、これらをやる気の出るポジティブな話し方に変換していきましょう。
どうすればやる気の出るポジティブな話し方になるのでしょうか?
不足していることやマイナスのことや否定や過去のことを話す話し方にすると思わずやる気を無くしてしまう訳ですから、
その逆をやってみましょう。
できたことやプラスのことや未来のことのことばで言い換えてみます。
●内容はここまでできたね。明日課長に見せらるレベルにするにはどうしたらいいと思う?
●抽象的には結論が出せたね。具体性があるともっとよくなりそうだ。過去の経験を役だててみようね。
●ベーシックな結論は出せているね。部長が欲しい結論はXXなんだけど明日までにこれに沿った結論まで変更することはできそうかな?
●あら走るのが上手ね、早い早い。すごいわねぇ。ところでここは自動車が走ってくるから危ない場所よね。どうすればいいかおりこうさんのあなたならすぐに分かるわよねぇ?
いかがでしょうか?これを聞いてもやる気を無くしてしまう結果にはならなそうですよね。
内容的には言っていることには変わりはません。
不足していることやマイナスのことや否定や過去のことを
できたことやプラスのことや未来のことに言い換えただけのことです。
実はやる気の出る話し方というものが特にある訳ではなく
やる気を無くしてしまうような話し方をしなければ人は他人の言ったことは素直に聞くということなのです。
つまり
「なかなか私の言うこと(指導)を聞いてくれない。」
という悩みをお持ちの方は普段の会話が不足していることやマイナスのことや否定や過去のことを話す話し方になってしまっているわけなのです。
不足していることやマイナスのことや否定や過去のことを話す話し方というのは親から受け継いでいる場合が大半です。
もしあなたが不足していることやマイナスのことや否定や過去のことを話す話し方をしがちだとしたらあなたの親に心当たりはないでしょうか?
実は不足していることやマイナスのことや否定や過去のことを話す話し方は4つ目のパートでお話しした子供の自己肯定感の醸成に悪い影響を与えてしまっています。
リンク先
子ども 自己肯定感 育て方 - Google 検索
普段の会話の中でできるだけできたことやプラスのことや未来のことを話すように改善すれば
今までなかなか言うこと(指導)を聞いてくれななかったのが嘘のように話(指導)を聞いてくれるようになることでしょう。
まずは家族(パートナーやお子さん)の方との会話で試してみてはいかがでしょうか?
話し方でやる気を無くしてしまうということについてお話ししました。
次はあなたが出すオーラや雰囲気がやる気を左右するということについてお話ししていきます。
今回もまた逆の立場になって考えてみましょう
あなたが後輩や部下の立場の時に先輩や上司から指導を受ける際にこんなことを感じたことはないでしょうか?
「こんな人の言うことはちょっと聞きたくないなぁ。」
その時の相手に対する印象はどうだったでしょうか?思い出してみてください。
●上から目線/高圧的
●相手には厳しいことを言う割に自分には甘そう
●だらしない外見
(頭髪や着衣の乱れや汚れ/無精ひげ)
●朝すれ違っても挨拶もしない
●不機嫌そうな態度
●やる気がなさそう
こんな人に指導を受けたとしたら確かに言うことを聞きたくないですね。
もし仮に歴史的指導者の偉人、例えば弘法大師とか水戸黄門とか
そんな人たちがこんな印象だと想像したら、どうですか?
では、また反対の言葉に置き換えて
指導を受けたとき
言うことを聞きたくないと思う印象を
言うことを聞いてもいいかなと思う印象に
変えてみましょう。
●常に対等な関係性
●自分に厳しく相手には優しく
●身綺麗な外見で清潔
●朝はいつも元気に挨拶
●いつも笑顔で接する
●やる気が満ち溢れている
こうして並べてみますと自分がやるとなると恥ずかしいというか少し抵抗があるかもしれませんね?
反対の言葉に置き換えてみるとこの状態を常に保てているという方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。
このように指導を受けたとき言うことを聞いてもいいかなと思う印象を保つ
というのは意外と難しいことで、訓練をしないとなかなか身につかないスキルです。
実は上にあげた6つの印象というのは大きく2つの項目に分けられます。
●常に対等な関係性
●自分に厳しく相手には優しく
●身綺麗な外見で清潔
●朝はいつも元気に挨拶
●いつも笑顔で接する
以上の5つはモラルに分類されます。
●やる気が満ち溢れている
最後の1つはモラールに分類されます。
おやおや?何か似たような言葉が出てきましたね。
モラルとモラール。
少し複雑なのですが、この2つの言葉は別の意味を持っています。
モラル
-
道徳。倫理。習俗。「―に欠ける」
-
道徳を単に一般的な規律としてではなく、自己の生き方と密着させて具象化したところに生まれる思想や態度。
広辞苑より
モラール
志気。やる気。「―を高める」
広辞苑より
リンク先→ モラル モラール - Google 検索
モラルはおそらく大半の方が耳にしたことのある言葉で意味もよくご存知だと思います。
これに比べてモラールは日本人にはなかなか馴染みの無い言葉なのではないでしょうか?
人の心を動かす際にはモラルももちろん大切なのですがモラルを身に付ける上でも重要なのがモラールです。
モラルある態度を皆の前でやって見せるというのは凡人にはなかなか難しいことですよね。
難しいモラルを身に付けモラルある態度を皆の前でやって見せるのが難しいからこそモラール=志気/やる気が必要になってくるわけです。
モラルある態度を皆の前で見せられる人というのはモラールが高い人ということなのです。
また、モラールが低ければやる気がなさそうに映りますからこんな人の言うことは聞きたくないと思う印象を与えてしまうことにもなりますね。
今日初めて聞いた言葉かもしれないモラール。
他人に自分の言うことを聞いてもらうために非常に重要な要素ですがどのようにすればモラールを発揮することができるようになるのでしょうか?
繰り返しになってしまいますがモラールは訓練をしないとなかなか身につかないスキルです。
また、モラールは四六時中高い状態を維持することはよほどパワフルな方以外は体力的に無理があります。
ですから必要とするときにモラールを高めることができるように訓練するのです。
私が講師を務めておりましたある研修の中ではモラール訓練というものを実施していました。
モラール訓練は集団で実施する訓練ですから皆さん一人では訓練をすることはできません。
ですからモラール訓練の中身については省略いたしますがモラールを高めるためにやることは非常に単純なことですのでお教えしておきます。
一つ目は大きな声を出すこと。
二つ目は体を大きく動かすこと。
三つ目は他人とシンクロナイズすること。
この3つです。
なぜこの3つのことをするとモラールが高くなるのか実は私にも理由は分かりません。
でもこの3つのことをするとモラールが高くなるということはモラールとは人間が社会の中で生きて行く上での基本的な活力のようなものなのかもしれませんね。
皆さんがモラールを身につけるために一つだけお勧めすることは、
皆さんがモラールが高いと思う人の真似をすることです。
そしておそらくその方は
大きな声で
体を大きく動かして
他人とシンクロナイズすること
が得意に違いありません。
学校では教えてくれない人間社会を生き抜くため基礎知識八つ目の「人を動かす」についてお話してきました。
皆さんにはマイナスのことや過去のことを話す話し方をやめてできたことやプラスのことや未来のことに言い換えてモラルとモラールを高く持っていただくことにより人を動かせる人間になって今よりももっともっと楽に生きられるようになっていただきたいと願っています。
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