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学校では教えてくれない
人間社会を生き抜くための人生の基礎知識
New 2025.4.20 対人関係 公開
学校では教えてくれない
人間社会を生き抜くための人生の基礎知識
六つ目は「お金にまつわる知識」についてです。
お金は子供のころには何気なく漠然ともらったり使ったりしてきました。
不思議なことに自分の自由に使えるお金が少し増えてくるとお金に対する悩みが増えてきます。
「もっとたくさんお金が欲しい!」
「お金が足りない!」
子供のころに何気なく漠然と覚えたお金にまつわる知識ですが経済学を学んだ方以外は誰からもちゃんと教わったことはないのではないでしょうか?
お金にまつわる基礎的な知識を理解しておけば人生の悩みが半分くらい解消すると言っても良いでしょう。
前半部分では大学の経済学のような難しい話ではなく小中学生でも分かるようにわかりやすく解説していきます。
また後半部分では少しレベルの上がった話になってまいります。
このパートは少し長編になりますのでお金の事で悩んでしまう方は途中で諦めることなく最後まで根気よく読んでください。



人間社会を生き抜くためには
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稼いだお金で必要なものを購入する
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自分の知恵と工夫と労力で必要な物やサービスを手に入れる(自給自足)
のどちらかをしなければなりません。


一般的には
1.稼いだお金で必要なものを購入する
場合が大半です。
ですから世の中の皆さんは職に就いてお金を稼いでいるわけです。
就職する時には一攫千金を夢見てお金が集まる大都会へ移住する方が大勢いらっしゃることでしょう。
しかしその中には失敗して挫折を経験した方もいらっしゃるかもしれません。
お金が集まってくるところには必ず理由がありその法則を知らないでいると 自分が望む十分なお金を手にすることができるとは限らないのです。
故郷のいろいろなものを捨て大都会に出ていろいろなことを我慢して働いたとしても、、、。
人一倍の努力と並々ならぬ才能をもってしても「運が悪ければ」失敗し 結局自分が望む十分なお金を手にすることはできません。
運が良くて成功するのは少数派であるというのが現実です。
ましてや世の中の一握りの方を除けば並々ならぬ才能など持ち合わせていない平凡な方が大半です。
自分が望む十分なお金を手にすることは簡単にできることではありません。



十分なお金が手元に足りないことは庶民には日常茶飯事ですが そこそこのお金を稼いでいる人も足りないと思っているのは庶民と変わりありません。
いくらお金があっても結局足りなくなってしまうのです。
なぜそうなってしまうのでしょうか。
それは
本当は自分が必要としていないことにお金を使うからです。
(なかなか信じてもらえないかもしれませんが)本当に自分が必要としている事とやりたい事だけに集中すれば 実は今悩んでいるほどお金が足りないということはありません。自分が必要としていないことに結構なお金を使うので いざ自分のやりたい事をやろうと思ったときにお金が足りなくなってしまうのです。


例えば人間の生活には習慣というものがあって それに従って行動していることがなんと多いことでしょう。
習慣というのは 過去にどこかのだれかが作った生活のルーティーンが元になっていますから 習慣的な行動というのは
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他の人がやっていることに影響されて深く考えずに自分も同じことをするのが当たり前だと勘違いしてしまうこと。
にほかなりません。
あなたはあなたの普段の行動の大半が
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他の人がやっていることに影響されて深く考えずに自分も同じことをするのが当たり前だと勘違いしてしまうこと。
によってやると決められていることにお気づきでしょうか?
習慣的に行動をする場合には それをすると自分が楽しいのかとか 自分にとって必要なことなのか とよく吟味することなんかしませんね。
例えば現代の日本では 毎日毎日1日に3食食事をしていますが これも過去に他人である誰かが作った習慣で 過去の日本では1日2食が習慣だったようです。「朝飯前」は1日2食の習慣の時代に作られた言葉なんだそうですよ。
1日に3食になったのはエジソンの影響だという説もあります。
リンク先→ 一日三食 エジソン - Google 検索
食いしん坊の人は1日4食とか1日5食が習慣になっているかもしれませんし 一方で食の細い方は食欲は湧かないけどなんとなく1日に3食食べているかもしれません。
おなかが空いていないのに両親から「ちゃんと残さず食べなさい!」と言われて 頑張って頑張って1日3食食べて大人になったことでしょう。
自分が欲していないのに習慣でしかたなく食べているわけですから 1食抜いて本当におなかが空いたときに食事をとるほうが本当はおいしさも倍増することでしょう。
昭和の時代に比べて最近は 朝は食べないとか お昼は食べないという方が実際増えてきているようですね。



1日に3食の習慣の事例は極端かもしれませんが自分の欲求(やりたい事)とは関係なく
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他の人がやっていることに影響されて深く考えずに自分も同じことをするのが当たり前だと勘違いしてしまうこと。
というのはこのほかにも非常によくあることです。
多くの人が必ずしも自分が必要としていないことにたくさんのお金を使っています。
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娘は洋装の方が良いって言うけど成人式といえば女性は振袖が普通よね。あらレンタルでも結構お高いのね。
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交通の便が良いところに住んでるから滅多に乗ることないんだけど自家用車は当然持っていますよ。
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自分が飲みたいお酒は日本酒なんだけど乾杯の時はとりあえずビール。お決まりだからしかたないね。
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普段は無宗教だけどお葬式は仏教寺院にお願いしなくちゃね。結婚式はキリスト教式だったけど。
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お正月はおせち料理とかお雑煮とかご馳走食べないとね。でも食べすぎで飽きてきたし胃がもたれてきた。



心理学では「同調性バイアス」とも言われているようですが 公に誰かが決まりにしたわけでもないのになんとなく習慣になってしまっていることがたくさんあります。
「これって日本人の特徴だよね~。」
と思う人がいるかもしれません。
しかし実はこれは日本人に限らず 我々人類ホモサピエンスが共通に持っているある特徴(本能)に起因しているといわれています。(日本人はこの特徴(本能)がより濃く表れているのかもしれません。)
この特徴(本能)については本論から外れますので 簡単にかいつまんでお話しますが
詳細は世界的ベストセラー
リンク先→ サピエンス全史 - Google 検索
著作:ユヴァル・ノア・ハラリ
に書かれていますので時間がある方はご参照ください。
(本著ではホモサピエンスに起こった認知革命と記述がされています。)


我々人類ホモサピエンスが持っているある特徴(本能)とは
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フィクション(虚構・真実かどうか分からない事)をよく吟味することもなく信じる/共感する
能力のことだそうです。
この著書によれば ホモサピエンスは個々の体力と知力は実はほかの人類(例えばネアンデルタール人)に比べて劣っていたけれども
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フィクション(虚構・真実かどうか分からない事)をよく吟味することもなく信じる/共感する
ことが出来る能力により 人から伝え聞いた英雄(自分は見たこともない)のもとに次々と結集し 圧倒的に集団の数を増やすことができたので その能力を持たない他の人類に対して 数の原理で打ち勝って生き延びてきたのだそうです。(詳細略)
この特徴(本能)によってほかの人類との競争に打ち勝って繁栄してきた我々人類ホモサピエンスですが その一方で生きていくうえで厄介なことを抱え込んでしまいました。
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フィクション(虚構・真実かどうか分からない事)をよく吟味することもなく信じる/共感する
ことで 本当に自分が必要としていないことにまでお金を使うようになってしまったことです。
人間は幼いころから親をまねることによって人間としての行動を学んでいきます。
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フィクション(虚構・真実かどうか分からない事)をよく吟味することもなく信じる/共感する
ことに他なりません。
同じように世間で行われていることに対して
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フィクション(虚構・真実かどうか分からない事)をよく吟味することもなく信じる/共感する
ことによって
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他の人がやっていることに影響されて深く考えずに自分も同じことをするのが当たり前だと勘違いしてしまう
のです。
おなかが空いていなくても 他人と同じように 時間が来れば食事を取ることもあれば 普段から必要ではないのに 他人と同じように 自家用車を購入/維持するのにお金を使う場合もあるのです。
あなたが朝昼晩いつもおなかがすく人だったり 車に乗ることが大好きな方なんだとしたら それは本当に自分が必要としていることですから そのことにお金を使うことには何の問題もありません。
問題なのは 本当は自分が必要としていない(おなかが空いていない・自家用車を必要としていない)のに お金を使ってしまう(時間が来たら食事を取る・自家用車を持つのが当たり前だと思う)ことなのです。
これでは自分がやりたいと思うことにかけるお金が足りなくなるのは当たり前です。
(1日3食では多すぎる食が細い子供に 3食食べさせることを躾けるのは 場合によってはやめたほうが賢明かもしれません。)

